歯科矯正の相場と安くする方法

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「矯正治療は全て自由診療」ではありません。

以下の3つのどれかに当てはまる場合は、保険診療で矯正治療を受けることができます(2019年11月現在)。

  1. 「厚生労働大臣が定める疾患」が原因で矯正治療が必要な場合は保険診療です。どの疾患が対象になるかは厚生労働省のホームページで最新情報を確認してください。
  2. 歯を並べるだけでは咬み合わせを整えることが難しく、支える土台であるあごの骨の手術が必要な「顎変形症」という診断がつく場合
  3. 前歯の永久歯が3本以上生えてこないために咬み合わせに問題がある場合(埋もれている歯を出すための手術が必要なもの)

また、これら保険診療ができる病院は、特定の保険医療機関のみになります。矯正歯科や口腔外科のある大学病院などがそれに当てはまります。

あらかじめ「保険適用となるかどうか」を希望する病院に確認してください。詳しくは日本矯正歯科学会 のホームページが参考になります。

保険診療は厚生労働省が治療費を決めていますので、全国同じという安心感がありますが、それ以上安くすることはなかなか難しいと思います。

限度額適用認定証について

医療機関等の窓口での支払いが高額な負担となった場合は、後で役所に申請すると自己負担限度額を超えた額が払い戻される「高額療養費制度」があります。

しかし、一時的な支払いは大きな負担です。

そのため、矯正治療開始時や手術など、保険診療での医療費が高額になりそうな時は「限度額適用認定証」を事前に役所からもらっておきます。

限度額適用認定証を保険証と一緒に病院の会計窓口に提示すると、1ヵ月 (1日から月末まで)の支払い額が自己負担限度額以下となります。自己負担限度額は世帯の収入によって決まりますので、詳しくは役所か治療している病院事務に問い合わせると、くわしく教えてくれます。

矯正治療の内訳と治療費の相場について

では、矯正治療の内訳と治療費の相場について診ていきましょう。

カウンセリング

「矯正治療に興味はあるけど費用とか心配で・・・」という方がほとんどです。まずはカウンセリングを受けましょう。この費用は無料から1000円程度のところが多いです。

診療室・スタッフ・先生の雰囲気を見て、自分との相性がどうか確認します。そこでおおよその治療の見込みや治療費の総額を聞いておきます。見積書をもらうと後で検討しやすくなります。

診料・検査料・診断料

顔全体や口の中の写真撮影、レントゲン検査、そして歯型の石こう模型(印象)を作って分析し、精密な治療計画を立てます。おおよそ初診料が5000円、検査料で1〜6万円、診断料は5万円あたりが相場のようです。

治療費

どの矯正システムを使うか、どの素材を使うか、何本動かすかで変わってきます。かなり幅があります。

スタンダードな治療はワイヤーとブラケットの組み合わせで歯を動かします。動かす歯の本数によりますが、10万円〜150万円程度が相場のようです。

金属アレルギーのある方は金属以外の素材もありますが、5−10万円程度高くなります。また歯の表側につけるのは目立つので、歯の内側(舌側・リンガル)にワイヤーとブラケットをつける舌側矯正というのもありますが、より高度な技術が必要ですので、治療費は外側につける場合よりも30-50万円くらい高いようです。

最近は透明なマウスピースを使用した矯正治療も広がってきました。この矯正は2週間おきに交換して歯を動かしていきます。薄く作っているので違和感やしゃべりにくさが少ないです。しかし、大幅な歯の移動が必要な症例などはできないことがあります。

また途中で虫歯などにより歯の形が変わると治療計画のやり直しが必要です。また1日のうちほとんどの時間はマウスピースを装着しておかないと歯が戻ってしまう可能性があります。

歯の本数によりますが、費用は65-100万円あたりが相場です。途中で計画変更にならないよう、虫歯や歯周病の予防をしっかりと取り組むことが必要です。

調整料

毎回通院時に費用がかかるかどうか、治療の契約時には確認が必要です。調整料という名目で毎回支払うところもあれば、通院回数に関係なく治療総額いくら、というところもあります。

リテーナー料金・定期メンテナンス料

矯正治療は「歯を動かす」だけでなく「動かした後の位置でキープする(保定)」ことも重要です。後者を怠ると、歯が元に戻ろうとする「後戻り」という動きを見せることがあります。この保定装置(リテーナー)を使う期間も様々で、数年間から半永久的につける方がいます。このリテーナーの費用と、虫歯や歯周病の発生を予防するためのメンテナンスの費用が必要となります。

費用を安くするには

  1. 厚生労働大臣が定める疾患」や「顎変形症」の診断がある場合は、保険診療での治療を検討しましょう。
  2. 噛み合わせ改善治療の矯正という理由があるなら、医療費控除を受けることができます。特に成長期のお子さんでは咬み合わせの治療が重要です。
  3. 前歯だけ矯正することなど、矯正する部分を小さくして被せ物の治療などと組み合わせることで、総額が減らせることもあります。
  4. 家電製品を購入する時のように、カウンセリングでの見積書をいくつか入手し、その中で相談すると、治療費を安くしてくれる先生も出てくるかもしれません。
  5. これから矯正治療をしたい先生の「モニター」になることも1案です。ヘアサロンのモデルのようなものです。これは人の繋がりに頼る部分ですが、まずかかりつけの歯科医院を持ち、そこで矯正治療を安くしたいことを相談します。その先生の知り合いの中で、これから矯正治療(ワイヤー、マウスピース矯正など)を取り入れたい先生を紹介してもらいます。

以上、少しでもお役に立てればと思います。

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